先月、iPhone 8を中心に3つのモデルが待望論に応える形で発表されたが、このうち、特にiPhone Xに対しては注目された。
発表される前は、様々な憶測が飛び交って混乱状態に陥っていたようだ。iPhoneXとはiPhone 8のことを指し、iPhone 8はiPhone 7sのことを指しているに違いないと思われていた。ところが、ドイツのベルリンで開催されたIFA2017の会場では、iPhone 8、iPhone 7sという形で展示していたケースが大半占めていたが、実際にはiPhone X、iPhone 8として発表されていた。多くの人々が今回のiPhone騒動に擦り回されて翻弄されたことが実に印象的な事態となった。
IFA2017においてオフィシャルに3つのモデルiPhoneが発表されたにも拘らず、どういうわけかiPhone 7が発表された当時のインパクトに比べて弱く、購買欲も今いちのような気がするのは筆者だけであろうか? 大概の人は見送るという現象が起きているような気がする。
それは何故なのかという要因を追求してみると、どうやら今回のiPhone 8関連には、人々をアメイズするような「キラー」となる要素が見当たらない、即ち成熟感が欠けているのではないかということに気が付いた。思い出してみよう!
iPhone 7の時はFeliCaがiPhoneに装填されてモバイルによる支払、つまり、モバイルペイメントが普及かつ広がりを与えるアメイジングがあったことを! これ以来、モバイルペイメントは相当な勢いで広がり、今や当たり前の姿を帯びているといえる。
これらインパクトのあるiPhone 7に対して、今回のiPhone 8、iPhone Xにおいては無線方式の充電、即ちチーが出現、有機ELによる画面及び背面にガラス素材が施されれたこと、ホームボタンが消滅したこと、LTEを装填したApple Watch Series 3等、いずれもインパクトが弱いといえるのではなかろうか。iPhone 7からというよりも、iPhone 6等からの方がインパクトはありそう。
裏を返せば、iPhone 7からの買い替えは少し早く、むしろ次のバージョンまで待つほうが得策のような気がする。