いざ、スマホを買おうとした場合、iPhoneとAndroidの2種類のプロダクトラインがあるが、一体全体どちらを求めるべきかという非常に悩ましい問題に直面する現象は大半の人が経験しているのではないでしょうか?
どちらを選択するかの判断基準として、大きく①価格面、②市場占有率(シェア)、③安定性、④自由度の4つについて比較してみます。
価格面 | 【iPhone】新機種又はマイグレーションのたびに価格アップの傾向にあり、全体的に高い価格で設定されています。4インチモデルの6万円台から5.5インチモデルの10万円前後となっています。Apple社が独占しているため、高額になっていると考えられます。【Android】SONY、サムソンといったメーカーが多くのプロダクトラインを揃えて各社間の競争が激しく、そのためにも価格競争が熾烈を極めています。従って価格はピンキリという状況になっています。中にはSIMフリースマホが1万円台から出回っている状況が出現しています。 |
市場占有率 | 世界的にみますと、Androidが圧倒していて、その市場占有率は80%を超えています。片やiPhoneの方は15%程度の占有率を示しており、思ったほどの人気を帯びていないのが現状です。その理由にAndroidの方が価格面で安いことから新興国等で強烈な売上を占めているためであると考えられます。
国民所得の高い国においてはiPhoneの市場占有率は高くなっている傾向にあります。特に日本においては先進国の中でも非常に人気を博しており、スマホの約60%がiPhoneという結果が出ています。 |
安定性 | 【iPhone】Apple社がオペレーティング・システムであるiOSをはじめ、スマホそのもののハード等において首尾一貫した製造ライン体制を構築しているため、安定性の面では安心感を与える状態となっています。スティーブ・ジョブズの理念が徹底的に引き継がれているためです。
【Android】参入しているメーカーがまちまちであることからiPhoneに比べると安定性という面では不利な状況には間違いありません。 |
自由度 | 【iPhone】Apple社によるユーザー囲い込み戦略によって、かなりの制約を受けることになります。アプリにしてもApple社の検証を受ける必要があります、iOSに関する改変も許可されません。
【Android】iPhoneに比べると、Androidの方が断然自由度が高いといえます。というのもAndroidそのものがオープンソースになっているため、アプリにしても誰でも開発して世に出すことが可能です。最近はGoogle社がAndroidを始めとした開発に注力しており、各メーカーに提供してきています。しかもAndroidに対する改変も認可していて、カスタマイズのバリエーションが急速に広がりを見せています。 |
次に、別の視点からiPhoneとAndroidを比べてみます。
項 目 | iPhone | Android |
3D Touch | ◯
※操作面での素早さと直感的なものにしています。 |
✕ |
指紋認証 | ◯ | ✕
※指紋認証の可能なAndroidはあることにはありますが、セキュリティ面で脆弱。 |
マナーモードスイッチ | ◯
※音量ボタンの上にマナーモードスイッチがあり、このスイッチを押せばマナーモードに切り替わります。 |
✕
※マナーモードに切り替える場合は、設定画面から行う必要があり、簡易性に欠ける嫌いがあります。 |
「戻る」「ホーム」「メニュー」ボタンの有無 | ✕
※シンプルさを強調していることからホームボタンしかありません。 |
◯
※ブラウザを利用して様々なコンテンツを閲覧する場合に強力なものになります。 |
最後に何をポイントにしてどちらを選ぶかということをまとまると以下のようになると思われます。
より簡易な操作、よりセキュリティ面での強固さを求めるなら、iPhone
しかも出来る限り周囲の人同じでありたいという願望の強い人はiPhone向きといえます。
より安くという価格面、やたらとガラパゴス機能に固執するなら、Android
しかも出来る限りパソコンのような使い方にこだわる人はAndroid向きといえます。